−倉本聰さんと自然を語る−

"あなた方人類が滅びるのは勝手だ。だがわしらは、巻添えは御免です。"

と言うサブタイトルの付いた、倉本 聰 作、演出の演劇「ニングル」を観に10月中旬、広島に行った時、開演前の30分程の時間、「自然保護」について倉本さんと面会して語り合ったので一部を紹介いたします。


兼信 「先日、岡山で自然と健康をテーマにしたシンポジウムを開催しました。感じたことは、皆さんあまり関心がないということです。なかに2−3人の方が感銘したといわれました。」
倉本 「そうでしょうねえ。何名くらい集まりましたか。」
兼信 「120名ぐらいの方が来てくれました。」
倉本 「よく集まったほうだと思います。この問題は非常に大切な問題であり、我々が避けて通れない問題です。私も全国の同士、椎名誠、ニコルさんとか50数名に声をかけてこの輪を広げていこうと呼びかけているところです。」
兼信 「今、オゾン層一つの問題にしても大変な事になっていますよねえ。皆さん分かっているのでしょうかねえ。何とかなると思っているのでしょうか。」
倉本 倉本 聰 氏 「大体皆さん知っていると思います。しかし自分達の日常生活とは関係のないことだと考えているのです。たとえば水道をひねると水が出る。森林のこととか、上流のこととか全然関係ないことなんです。」
兼信 「私の住んでいる所は倉敷で高梁川の下流です。昨年、水不足で水道が出なくなって初めて水の有難さ、水道の便利さが分かりました。しかし、高梁川と親しんでいると思っていた私も、森の事までは考えませんでした。」
倉本 「私も高梁川は知っています。水量豊かなすばらしい川だとおもいます。今森で何が起こっていると思いますか。森と言っても人里の森もあれば人も寄せ付けないような自然林もあります。昔は下枝を伐ったり、下草を刈ったり、苗木を植えたりする人がいて森が護られてきました。今はそれをする人がいない。開発と言う名の森林伐採もどんどんすすんでいる。」
兼信 「自転車で高梁川の上流まで行くことがあるのですが、今、松がほとんど枯れています。それに空中散布をして益々自然サイクルを壊しているような気がするのですが・・これからどうするのがいいのでしょうか。」
倉本 「これからの自然保護活動は行政と一緒になってやっていかないといけないと思います。」
兼信 「私も今、高梁川の下流の船穂町というところで自然林をいかした自転車道を計画推進していただいております。」
倉本

「私は今、会社を定年になった方にお願いして、森林の下草刈りなどのボランティアをしてもらっています。」

兼信 「そういえば定年になって野鳥の会に入られる方も多いと聞いています。」
倉本 「野鳥の会の人はただ鳥を見ているだけというイメージですが。」
兼信 兼信 英雄「自然保護活動もやってくれると思います。私は電気工事の商売をやってますが環境保護の問題は経済活動と反したり、快適生活を損なったりする問題なので非常に難しい、しかし、先程も倉本さんに言われましたようにけして他人事でない、水の問題にしても、酸性雨の問題にしても、と言うことですね。それを人間の奢りで”人間の英知とか現代の科学で何とかなるだろう。”と。オゾン層の再生も、CO2の回収も、動植物の種の再生にしても、人間には出来ませんよね。これらの事を啓蒙活動して一人でも多くの方に分かってもらう、そして出来る事から始める、森林の保護とか、リサイクル運動とか。」
倉本 「その通りです。これからも輪を広げて行きますので協力してください。」
   
 

最後に「ニングル」の中で印象に残った言葉を紹介します。

”人間は発達した機械でわずか5分で1本の樹を倒す。500年の生を5分で奪う。あんた方はこのことをどうお考えか。”

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太陽くんの環境ノート
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