-溜川浄化リサイクル運動事業計画(案)-

1.目的
溜川流域の家庭や企業で発生する生ゴミを有用微生物(EM菌)により発酵させ、有機肥料として、農地に還元する。さらに、発酵過程で発生する液肥を、溜川支流に放流し、水質浄化を図る。このシステムを構築することにより、

1)ゴミの減量化を図る。
2)農地への有機肥料を安定的に供給する。
3)溜川の水質浄化を図る。

以上3点を目的とする。

2.実施経過及び計画
平成8年度(実施済)
第1ステップー<有用微生物(EM菌)による浄化効果の検証>
溜川支流、2地点(船穂神社前、Rix前)で希釈液(20倍)20㍑又は液肥(船穂町、EMプラント製)20㍑を放流。平成8年7月~平成9年9月までの14ヶ月間、毎週1回計66回の放流を行った。
この結果

1)透視度は当初5~10cmだったものが30cmに上昇した。
2)魚類(メダカ・フナ・ハエ等)が多数確認出来るようになった。
3)付近の住民の方が、今年は川が大変きれいだと言われた。

平成9年度(実施予定)
第2ステップー<効果の科学的検証>

1)放流地点を増やし、3地点とするとともに、定期的に水質検査を実施し、水質変化を確認する。
2)船穂町製の堆肥ペレットを農家に持ち込み、試験使用を行う。
3)液肥採取装置を改造し、船穂町堆肥プラントへ寄贈する。
4)溜川水質改善バッチ実験を行う。

平成10年度(将来計画)
第3ステップー<地域社会への啓発活動>

1)溜川流域内の家庭や企業に、EM・ボカシを配布する。
2)各戸で使用した残りの発酵堆肥の集積場所を確保する。
3)集積した発酵堆肥から、液肥採取装置を開発する。
4)乾燥した発酵堆肥使用農家を募集する。

3.概算事業費
第1ステップ(2地点)ー支出済

1)EM原液(1㍑)・糖蜜(2㍑)
   (2,000円+1,000円×2)×65回=260,000円
2)生ゴミ処理タンク及び液肥採取装置
                  =100,000円
               計   360,000円

第2ステップ(3地点)-予算

1)EM原液(1㍑) 糖蜜(2㍑)
 (2,000円+1,000円×2)×96回×1/2=192,000円
船穂プラントからの液肥と併用するため、規定量の1/2を使用する。
2)EMセラミックス
     1,000円/kg×30kg×3ヶ = 90,000円
3)水質検査(2地点・月に1回・7~8項目)
    2×10,000円×12回      =240,000円
4)試験用堆肥ペレットは農家負担でお願いする。
                   = - 円
5)液肥採取装置改造費   (船穂町堆肥プラントへ寄付予定)  100,000円
6)溜川水質改善バッチ実験費      190,000円
                計 812,000円

第3ステップ
  第2ステップの動向をふまえて、平成9年度中に詳細をまとめる。

平成9年9月吉日
溜川環境研修会
会長 兼信 英雄

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