-釜山のゴミ問題を解決した人 -

 5月9、10日に韓国赤十字社のベ・ミョンチャン会長に会いに、韓国・釜山市へ行ってきました。ベ会長は、400万人都市である釜山のゴミ問題を解決した人です。
 韓国は「食事の時には、残るほど出しなさい」という風習があり、生ゴミが非常に多いんです。また、ゴミを焼くという習慣がないんで、生ゴミはもとより粗大ゴミや紙クズ、ビン・カンも埋め立てているんです。そのため、釜山市民は、悪臭や汚水、ハエの大群に悩まされ続けていました。
 ベ会長は、この状況が何とかならないものかと、あれこれ考えていた一人です。5年ぐらい前から、生ゴミのリサイクルと積極的に取り組んでいます。各家庭にコンポストを配置したりEM菌を配ったりと努力され、今では市民運動にまで発展しています。そのかいあって、今ではゴミ処理がスムーズに進むようになり、やっと成果が見えて始めてきました。
 この話を聞いて、「環境をこれ以上壊したらいけない」という意識だけでも、環境は変わっていくということをつくづく感じました。環境問題は技術や知恵だけでは決して解決しないということを理解してほしいものです。

べ・ミョンチャン会長とともに
べ・ミョンチャン会長とともに

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太陽くんの環境ノート
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