-「環境カウンセラー」を知っていますか?-

 先日、環境庁へ行ってきました。今年4月に委嘱された「環境カウンセラー」とはどのような活動をしたらいいのか、確認するためです。
 私はこれまで、溜川(岡山県倉敷市)の浄化活動やケナフの植樹と取り組んできました。果たして、環境カウンセラーとして、こうした活動を続けていいものなのか、疑問に思っていたからです。

 環境庁の答えはこうでした。「環境カウンセラーとは、一般市民や団体、小中学生らに向けて、環境に対する啓蒙活動を行うのが大きな目的。環境を良くするためには、何がいいのか、何が悪いのか、その手法は今のところ一概には言えません。とにかく、多くの人が環境に興味を持ってもらえればいいんです。そういう意味では、兼信さんが行っている活動は、意義あるものでしょう」。この言葉を聞いて、もやもやしていたものが取れました。これまでの活動を自信を持って進めていこうと思っています。

【環境カウンセラー制度とは・・・】
 環境に関する専門知識を持つ人に、中小企業や市民の環境保全活動への相談や助言を積極的に行ってもらうため、一定レベルにある人を制度的に選ぶ資格。
事業者を対象とした環境カウンセリングを行う「事業者部門」と、市民や市民団体を対象とした「市民部門」に分けられる。現在、全国で事業者部門が1276人、市民部門が672人おり、
岡山県内では6人が市民部門に登録されている。

-日本一汚れた手賀沼を視察してみて-
 日本一汚いといわれている千葉県の手賀沼にも足を伸ばしました。手賀沼のBOD(生物化学的酸素要求量)は約20、溜川が8、1級河川が3以下ですから、数字を見ただけでもその汚染度が分かります。
 現在、手賀沼の環境を考える団体が10以上あり、推移を見守っています。過去にその一つの団体が、水生植物のホテイアオイを沼一面に植えたことがあります。しかし、BODの数値を下げるには効果が薄かったそうです。
 これだけ汚染が進むと、もう自然の浄化能力だけでは対処できません。その点、地球の誕生時から存在するバクテリアを放流すると、水質浄化が図れるそうです。
 今回、手賀沼を視察してみて、 3 つ の 結 論 を得ました。

水生植物を植えてもBOD値は下がりにくい
水質浄化はバクテリアでしかできない
水流を作り、水中に酸素を送ることが水質浄化につながる・・・の3点です。
 溜川の浄化に取り組む私にとって、大変有意義な視察となりました。

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太陽くんの環境ノート
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