丸山 例えば、企業の規模から致しますと、日本野鳥の会の正式な社員としてのメンバーは50人位しかいません。50人の職員によって運営されている訳です。 50人規模の会社として考えますと、その知名度というのは、非常に高いのではないか、これだけの規模としての会社として全国の皆さんに、名前だけでも知って頂けるような活動をしていというのは、社会的に言っても非常に有意義な事をしているのではないかなというような自負もございます。現在、職員は約50人位なんですが、会員の方は全国に3万人位います。その中で、岡山県支部としては、480人~500人位のメンバーが会員として活動させて頂いてる訳でございます。 やはり、皆さんに野鳥の会が知られるようになったのは、一つは、麻生さんの言われたように、紅白に出たと言うのが一つの大きな問題もありますけれども、その他に、マスコミでいろんな問題を取り上げてくれております。その中で日本野鳥の会と言うの名前を皆さんに知って頂けるような活動もしてきたという事ではないかと思っています。 一つは、自然保護団体という肩書で活動をしている面が非常に大きいです。 それから、通常の活動というのは、自然保護の問題も大切なのですが、まず、私たちが鳥を見たいというそんな要求。あるいは、かわいい鳥たちと一緒に時間を過ごしたいそういった、鳥が私は好きだよといった人達が集まったグループですので、本当に岡山県支部でも月4回~5回位みんなが集まって鳥を見に行こうかという会を催している。それが、メインの活動でございます。 鳥の好きな方はまだまだ沢山いらっしゃると思います。庭にメジロが来てかわいいなと自宅でご覧になっている方や、そういう方が沢山いらっしゃる訳ですが、いざ、野鳥の会に入ろうかというまでになると、本当に好きでないとそこまでには、なかなか足が踏み出せないと思うのですが、本当に好きな方が集まった会だと言う事です。 このようなグループが、林の中へ行ったり、山へ行ったり、海へ行ったりして、鳥たちを見ているのですけれども、やはり主体としては、鳥を見るのですけれども、やはり林の中を歩きます。パルラーの方皆さんランナーとしてのパネラーの方が多いのですが、私だけは、走ることではなくて歩くことに徹している立場からお話させて頂きますけれども、林の中に入って実際に見ていくと、鳥だけではなく自然を見ていく事になる訳です。海辺に行ってもそうです。 海辺あるいは、水辺の鳥だけを見ているのではなくその中の環境全部を見なくてはいけないことになっている。 例えば、岡山県の場合ですと、児島湖の問題なども大きく取り上げております。けど、そういった児島湖が汚れていると言うのは、鳥を見ていると、やはり、目に入ってくるものなのです。 このゴミは、どうしようかと考えざるを得なくなる。そういった環境問題まで、鳥を見ることによって自然に身に付いて考えていかざるを得ないことになり、そこから自然保護という、問題をみんなが初めて考えられるようになっていくそんなステップで、私たちの自然保護運動というのは進められています。 自然と言うのは、例えば、今「なくなってきた。」と言われております。確かにそうだと思います。ただ、私たちの四十、五十代の年代の方ですと、子供の頃に本当に自然の中で遊んだという想い出があると思います。川で魚を採ったり、トンボを追いかけたり、といった想い出が私たちの年代にはありますので、その想い出で生活していけるのですが、今の子供達はその想い出を作る事が出来ない。そんな状況の中に置かれているのではないかと、一番心配しております。 自然保護運動と言うのは、私達の子供、孫に対してどんな自然の財産を残せるのだろうか。という、発想の中で考えていかないと、自然保護運動というのは、なかなか前に進まないし、実際私たちが運動をやっておりますが、非常に難しいです。経済問題と真っ向からぶつかる事が多いからだと思いますし、自然破壊というのは、人類が農耕を始めた頃から始まったと言われてますし、人口が増えれば、増える程、緑を取り込んで私たちの生活の場を広げていかなくてはならない状況に置かれている、人間の運命として仕方ないのかとも思いますが、でもやはり開発し過ぎる問題については、ストップをかけなくてはならないと思います。 そんな中で、野鳥の会というのは、一つは野鳥を見て楽しみましょう。見て楽しんでいる中で色々な疑問が出て来るもので、これは保護しなくてはいけないと考えていく、こんな会であると皆さんに御紹介したいと思います。 司会 丸山 そういう方が私たちと一緒に一生懸命鳥をご覧になっているという状況です。 司会 |
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