先日、環境庁のホームページを見ていたところ、「地球の秘密」という小学校低学年向けの本の紹介が目に止まりました。小学6年生の坪田愛華ちゃんという少女が書いた漫画本です。
近くの図書館で見つけ、早速読んでみてびっくりしました。環境についての本はいろいろ発刊されていますが、今の地球を救うためには何が必要なのか、どう取り組んだらよいのか、実によく調べ、勉強し書かれています。小学6年生の少女が、よくもこんなグローバルなものの見方ができるものだと頭が下がる思いでいっぱいになりました。 そして、この本を読んでいて、もっと驚く事実が分かりました。 平成3年10月、当時6年生(島根県斐川町立西野小学校)だった愛華ちゃんは、学校の課題で低学年向けの本を作り始めました。テーマは「自然破壊とその対策について」。自ら描いた漫画をふんだんに使い、2カ月後の12月25日に「地球の秘密」が出来上がりました。この日はちょうど終業式で、明日から冬休みという日でした。しかし、その直後に脳内出血で倒れ、27日には亡くなってしまったのです。
こんなエピソードを読むと、「この子は、神様が地球環境を憂いてこの世に授けてくださった」と思えてなりません。人間はしょせん地球が産み落とした「子供」に過ぎません。地球をいたわる気持ちを持たなくては駄目ということを痛感しました。
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この本を作って、私はアフリカや東南アジアの人のことを考えました。 東南アジアなどでは、私より年下ぐらいの子でも、働いています。 勉強もできなくてかわいそうです。 そういうことがなくなるには、戦争をなくしたりすることが必要だと思います。 私は学校へ行って勉強ができるし、帰る家があって幸せです。 私はもっと勉強して、富める国や貧しい国の差を無くしたいです。 私は医者になって、いろいろな人の命を助けたいと思います。 これは環境についてなんだけれど、私一人ぐらいという考えはやめようと思います。 それを世界中の人がすれば、一発で地球はだめになると思います。 みんなで協力しあって、美しい地球ができればいいです。
「地球の秘密」は、ご両親が50部を印刷し、まず同級生や先生に配られました。その後、英語、中国語、アラビア語、ハングル語など世界中の言葉に訳され、世界各国のマスコミでも報道されています。平成5年6月、愛華ちゃんは、世界中で環境問題に大きく貢献した人に贈られる「国連グローバル500賞」を子供で初めて受賞しています。 「地球の秘密」に関する問い合わせは、地球環境平和財団 【クレジット】 |
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